2020年6月に「妨害運転罪」が改正道路交通法で規定され、あおり運転は危険運転として取り締まられることになり、あおり運転は免許取消という罰則が科せられます。ただ、あおり運転はする側が悪いことは当然として、あおり運転を招くような事態を起こさないようにドライバーが気をつけて運転することも必要です。そこであおり運転への対処法と共に、予防法をあわせてご紹介します。

あおり運転は誰もが巻き込まれる可能性がある

悪質なあおり運転で大きな事故が発生したり、あおり運転をされた上に暴力を振るわれるといったことも起きています。マナーを守って運転していても、相手は理不尽な理由で言いがかりをつけてくることも多いため、巻き込まれないようにする必要があります。車を運転している以上、他人事ではなく自分も当事者になる可能性があるということをいつも頭の片隅において運転するようにしましょう。

あおり運転を受けた場合の5つの対処法

普通に走っていたのに、車間を詰められる、クラクションを鳴らされたり進路妨害を受けたなど、あおり運転を受けた場合の対処法を見ていきましょう。

対処1.道を譲る

追い越し車線を走っていると、あおり運転のターゲットになりやすくなります。できるだけ早く車線変更して先に譲るようにしましょう。あせってスピードを出すとかえって相手も腹を立て、追いかけられることになります。譲っても先に行ってくれない場合には、サービスエリアに入るなどしてやり過ごしましょう。

対処2.車間距離を取るようにする

急に割り込まれたり急ブレーキをかけられた場合は、慌てずスピードを落とし、車間距離を取るようにします。またハザードランプを点けて、後方の車に減速していることを知らせるようにしましょう。

対処3.安全な場所に避難する

車線変更ができない道路であおり運転を受けた場合には、ガソリンスタンドやコンビニなど人目がある場所に避難しましょう。道路で車を止める行為は危険なので、絶対にやめましょう。

対処4.車から降りない

避難しても追いかけてきて、怒鳴ったりする相手もいます。決して外には出ないようにし、ドアと窓はロックしましょう。

対処5.通報する

信号待ちの時に相手が車から降りてきたり、ドアを殴ったり蹴ったりしてくるなど、身の危険を感じた場合にはすぐに通報しましょう。緊急時の携帯電話の使用は違反とはなりません。身を守ることを最優先に考えましょう。

あおり運転にあわないためにしておきたい5つの予防策

あおり運転にあわない、巻き込まれないためにもしておきたい予防策を見ていきましょう。

予防策1.追い越し車線はなるべく使わない

追い越し車線はなるべく走らないようにしましょう。抜きたい車がなかなか抜けないことにもなるので、普段から走行車線を走るようにしましょう。

予防策2.慣れない運転の時には車間距離を保って運転する

初心者や運転に慣れていない人は、高速道路の合流でついブレーキをかけてしまいがちです。その行為に腹を立てる人もいますので、しっかり車間距離を取った上で、落ち着いて合流するようにしましょう。

予防策3.無理をせず譲り合う

狭い道でも先を急ぐ車はいます。また慣れていない道で後続が詰まってしまうということもあるかもしれません。そういった場合は路肩に止まり、先に行ってもらうようにしましょう。

予防策4.ミラーで周辺を確認する

車の流れを常に意識するようにしましょう。ミラーで、後ろだけでなく左右の車の流れ、速い車が迫っていないかどうか確認しておくことも大切です。

予防策5.ドライブレコーダーを設置する

ドライブレコーダーを設置していることで、あおり運転の証拠を記録することができるだけでなく、抑止効果にもつながります。様々なタイプのドライブレコーダーがあり、安価なものもありますので、購入しておくことをおすすめします。